誰にだって得意なことと苦手なことがある。だからお互いに支え合うのは当たり前。
「にがてなこと」があっていい。多様な人々が共生をめざすこれからの社会を生きる子どもたちに、自分を認め他者を認め、支えあうことの素敵さを伝える絵本です。
Amazonの説明より
この本の主人公は一人の男の子。
その男の子はスポーツが得意なんだけど、人前で話すのが苦手。でも、人前で話すのが得意なお友達のりんちゃんが助けてくれる。
りんちゃんは動物が苦手。でも、動物好きのけんちゃんが助けてくれる。
そうやって、誰かの苦手を、それが得意な誰かが助けるというつながりがいくつもあり、最終的に、スポーツが苦手なお友達を主人公の男の子が助けることで助け合いの輪ができる。
この絵本には、そんな人と人との支え合いの輪が描かれています。
しかも、そこに登場するのは、小学生から高齢者、国籍もさまざまなダイバーシティにあふれた人々たち。
まさに、インクルージョン&ダイバーシティ!
でもそれを前面に押し出すような内容にはなっていなくて、「人がお互いに支え合うといいよね」という当たり前のことを優しく伝えてくれる絵本です。
昔ながらの教育や子育ての考え方には、「苦手な部分は頑張って克服しないといけない」という概念が強いように感じます。それぞれの個人が自分の苦手な部分を認識し、それを克服しようと努力するのは良いことだと思いますが、それを周りの人間が「苦手は克服すべき」という視点で捉えてしまうと、とても息苦しい世の中になってしまうと思います。
世界中の人間が、「どんな人にもそれぞれに好きなことがあれば苦手なこともある。苦手なことは、それが得意な人が助けてあげればいい」というマインドになれば、とても優しくて、明るくて、誰もが生きやすい世の中になるんだと思います。
うちの4才次男もお気に入りの絵本です!
ぜひ読んでみてください♪